踊りとお囃子
踊りとお囃子は大祭を盛り上げる大切な部分のひとつです。
山車の舞台で子供たち(時には大人の踊りもあります)が一生懸命に踊る姿は、とても可愛いものです。
踊り手は小さい子では三歳位の子が加わり、特に舞踊を習っている子とは限りません。四月下旬になると、祭りのための練習が始まります。
さて、本番の日、舞台の横では我が子の晴れ姿を心配そうに見守る母親の姿が見られ、
踊る子には町内の人々から暖かい拍手と「はな」と呼ばれるご祝儀が投げられます。
時々は間違えたりしますが、きれいな着物を身に付けた子供たちは誇りに満ちています。
「ハァーオ」、「イーヤ」、掛け声と共に鐘、太鼓そして三味線や笛の音がにぎやかに山車の上から流れます。
踊りと同様、四月下旬から練習が始まります。
昔は町内の青年が中心になって演奏をしていましたが、サラリーマンが増えてきた現在では、子供によるお囃子も多くなってきました。
各町独特の昔から伝わるお囃子を大人から子供へと、代々、伝えて行くのも良き風習といえます。